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【読書】医学するこころ ーオスラー博士の生涯ー【レビュー】


 

 

みなさん、こんにちは。

しぶ男です。

 

 

 

 

 

 

今回は最近読んだ本について投稿しようと思います。

 

普段あまり読書はしないんですが、

このブログを始めるにあたり何か新しいことを挑戦してみたいと思い、

まず読書から始めてみました。

 

 

 

 

記念すべき第一冊目は、

岩波書店より、日野原重明 著「医学するこころ ―オスラー博士の生涯―」を紹介します。

 

 

 

 

※本投稿はネタバレを多少含みます。ご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、この本の内容ですが、

タイトル通り、ウィリアム・オスラー博士の生涯を書いております。

 

 

僕もお恥ずかしい話、

オスラー博士について全然知らなかったですが、

感染性心内膜炎の症状の一つの“オスラー結節”

といえばピンとくる医師・医学生は多いのではないでしょうか。

 

 

 

そうです、オスラー博士はこのオスラー結節を報告した人物でもあります。

 

19世紀末期から20世紀初頭にかけて活躍し、

主にアメリカ、イギリスの医学の発展に貢献しました。

 

 

 

 

 

そんなオスラー氏ですが、

幼少期はいたずら好きで、僕も引いてしまうくらいのエピソードもありました(笑)。

 

 

しかしその中で良き師と出会い、

勉学に励んだオスラー氏は、

ひょんなことから顕微鏡の世界へドはまりしてしまいます。

 

 

これがオスラー氏にとっての科学の始まりであり、

身の回りのありとあらゆるもの(土、鉱石、化石、植物、etc)を顕微鏡で見まくり、

その世界に魅了されていくのです。

 

 

そして後に医師としても大きな影響を及ぼします。

 

 

 

 

 

 

大学生時代でも恐ろしいほどの勤勉さを発揮し、

医師として生きることを決意したオスラー氏ですが、

 

その後、カナダからアメリカへ渡り、

ペンシルヴァニア大学、ジョンズホプキンズ大学で輝かしい功績を収め、

最終的にはイギリスのオックスフォードで欽定教授として招かれます。

 

 

 

詳細な内容については割愛しますが、

 

 

特筆すべきは、

彼は素晴らしい臨床家でもあり、病理学者でもあったことです。

 

※簡単に言うと、

臨床医…実際に患者さんを診察し治療する医師(皆さんが病院で出会うお医者さん)

病理...体の組織を顕微鏡レベルで観察し、

   体の中でどんな細胞が増え、どんな反応が起きているのかを調べることです。

 

 

 

現代医学は専門分野が細かく分かれており、

内科・外科の医師が、実際に顕微鏡をのぞいて組織を調べることはほとんどありません。

(中には、実際に自分で切除した癌組織を顕微鏡でみる外科の先生もいらっしゃいます)

 

 

現代とは時代が違うかもしれませんが、

オスラー氏は病理学を重んじ、

自分が担当し亡くなった患者さんは自分で解剖するようにし、原因の究明に努めました。

 

 

 

 

 

また、オスラー氏は良き指導者であったことがこの本でたびたび書かれています。

 

学生の講義に手を抜くことなく、

医師として何が重要であるか説き、

自分の家に学生を呼んで、一緒にご飯を食べたりして交流もしました。

 

 

こんな先生、現代にはあまりいらっしゃいませんよね。

 

 

 

さらに、自分の休暇中にも欧州の諸外国の病院を見学し、

最新の研究や知見を取り入れ、医学の発展に大きく貢献しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

この本の著者、日野原重明先生もおっしゃっていますが、

僕はぜひともこの本を、今の医学生や研修医の先生に呼んで欲しいです。

 

臨床家として、研究者としての姿勢や在り方が書かれており、

現代の医師が読んでもとても参考になります。

 

 

 

 

他にこの本でちょっと面白いと思ったところは、

ちょいちょい他の医学博士の名前が出てくるのですが、

どれも聞いたことがある博士の方々ばかりということです。

 

ウィルヒョウや、ロベルト・コッホ、リスター等々、

医師・医学生であれば一度は聞いたことがある名前が度々登場します。

 

親近感ではないのですが、

「この時代にこんな発見や研究がされていたのか…」

って繋がるのがちょっと嬉しいです(笑)

 

医学の歴史のちょっとした勉強になります。

 

 

 

 

ぜひ、医学生の皆さんや若い先生方は一度読んでみて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

以上です。

 

 

ではでは。

また次の投稿で会いましょう。

See you next post.

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